I wait for spring

「放射線同時併用超選択的動注化学療法」

以前の治療です。

この時は二ヶ月間、何も食べませんでした。今までの人生の中で、まる一日食事をしないという日は無かったと思います。

しかし口内に放射線が当たると言う事はガスバーナーで口の中を焼かれるのと同じです。なので当然治るまで食事は取れません。

麻酔や医療麻薬で痛みを和らげながら点滴だけで生きて行くしかないのです。

そしてまた別の化学療法が始まり、薬の副作用との戦いです。色々な薬を試しながら一日一日を大切に生きています。

今回の薬がやはり口内炎になりやすく、食事が辛くなってきているのでまた医師と相談しながら良い方向を探します。

人間は物を食べないと生きて行く事は出来ません。食べる事、寝る事はとても重要な行動です。美味しい物をより美味しく食べる、すなわち美味しく調理したり楽しく食べる環境を作ったり出来るのは人間という動物の特権です。

そして「趣味」という物を持てるのも人間だけです。ならばそれを楽しまなければ人間に生まれてきた事の喜びを感じる事は出来ません。

冬の間、コタに閉じ籠っている時間が多かったのですが久しぶりに釣り小屋に入ってみると、小さな窓から小さなコロポックル達が外を眺めながら雪解けを待ちわびていました。

そして僕も・・・

はやくヤマメが釣りたい

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